奨学金とカードローンの借金はどっちを優先して返すべき?

学生時代に借りた奨学金と、消費者金融などで借りたカードローンなどの借金の両方があるという場合

「どちらを優先して返済して行くべき?」

と判断に迷っているという方も多いかもしれません。

結論から言うと、奨学金とカードローンの両方がある場合にはカードローンから返済していくべきです。

その理由としては次の3つが考えられます。

①:カードローンの方が利息の負担が大きい
②:遅延利息がカードローンの方が大きい
③:滞納後の扱いがカードローンの方が厳しい

以下、順番に解説させていただきます。

奨学金とカードローンでは、カードローンの方が利息の負担が大きい

カードローンの利息は通常は10%〜20%で、100万円前後の借金の場合には利息は15%となる場合が多いです。

一方で、奨学金の利息はわずか0.23%

第一種奨学金を利用できている人は無利息です。

カードローンの方が圧倒的に利息の負担が大きいことがわかりますよね。

利息の負担が大きいということは、毎月返済しているお金の中から、元本の返済にあててもらえる金額が小さくなるということです。

次に、具体的な数字を見ながら利息負担の大きさについて理解しておきましょう。

例:毎月10万円を返済した場合の奨学金とカードローン比較

例えば、年利率15%のカードローンを借りている人の場合で、毎月10万円のお金を返済していって年間で120万円のお金を払ったとしましょう。

この場合、120万円×15%=18万円は利息ですから、手元からは120万円が出て行っているのに、減る元本は102万円だけということになります(18万円はローン会社の取り分です)

一方で、利率0.23%の奨学金の場合、年間120万円の返済をしたらそのうち利息として消えて行くのはわずか2760円(120万円×0.23%=2760円)です。

手元から出て行った120万円のうち、119万7240円は元本返済にあてられることになります。

利息が違うだけで、年間約18万円の差が出てくるのです。

このように、利率が高いカードローンは、お金を借りている期間が長くなればなるほど利息としてお金が出て行ってしまいます。

負担の大きいカードローンは一刻も早く完済し、奨学金は負担が小さいので時間をかけてゆっくり返すという方法を選択するのが良いでしょう。

スマホン
利息が違うだけで、こんなに借金の増え方が違うんだね!
ゴールドマン社長
借金を返す時の基本は「利息の高いものから返せ」だからね。これは商売でも同じだよ

遅延利息がカードローンの方が大きい

奨学金よりもカードローンを先に返済して行くべき理由の2つ目は、返済期日までに返済ができなかったときの扱いがカードローンの方が厳しいことがあげられます。

「扱いが厳しい」というのは具体的には遅延利息が大きいことと、一括返済を求められてしまうまでの期間が短いということです。

まずは遅延利息の負担について具体的な数字を見ながら理解しておきましょう。

カードローンの遅延利息は約20%

カードローンは約束した返済期日までに返済ができなかったときには、その翌日から1日ごとに遅延利息が発生します。

遅延利息の利率は年20%で、消費者金融などの場合はどこもこの最高利率を設定しているのが普通です(実際に適用になる利率は契約書に書いてあります)

返済期日までに返済ができない人は「通常の貸付利息+遅延利息」を負担しなくてはなりません。

例えば、100万円を貸付利率15%、遅延利率20%で借りていたとすると、返済日までに返済ができない場合、1日返済が遅れるごとに958円の利息を負担しなくてはならなくなるのです。

(100万円×15%÷365日+100万円×20%÷365日)

毎日、何もしていなくても1000円程度出費が増えるとなると1ヶ月で3万円程度生活費が増えてしまいます。

奨学金の遅延利息は年5%以内

奨学金の遅延利息についても見ていきましょう。

奨学金の遅延利息は平成26年3月28日以降は大幅に負担が減り、年利率5%ということになりました(以前は10%)

ですから、100万円の奨学金を借りている人の場合、返済期日までに返済できなかった時の1日あたりの遅延利息は136円ということになります(100万円×5%÷365日)

通常の貸付利率(0.23%)の負担額と合計しても1日あたりの利息負担額は142円(100万円×0.23%÷365日=6円を加算)ですから、カードローンの場合(1日あたり958円)と比較するといかに負担が小さいかがわかりますよね。

奨学金:返済が遅れると1日142円の負担

カードローン:返済が遅れると1日958円の負担

スマホン
カードローンだと、返済が遅れただけで1日1000円近くも取られちゃう!
ゴールドマン社長
この遅延利息が借金の怖い所だね。あっちもこっちも返せなくなると、こいつが牙を向いて借金を増やし始める。要注意だ!

③滞納後の扱いがカードローンの方が厳しい

滞納後にどのような形で「遅れている分を返してください」と債権者側がせまってくるかについても比較しておきましょう。

まず、消費者金融や銀行で借りたカードローンの場合、返済日までに返済ができなかった時には、その翌日から取り立ての電話がかかってきます。

担保がついていない(保証人などがいない)カードローンは、お金がかえって来るかどうかはあなたの返済能力次第ということになりますから、債権者としても1日でも早く遅れている分は取り返そうとするのです。

もし取り立ての電話を無視し続けるようなことをしてしまうと、自宅に請求書が届くほか、一定期間経過後には一括返済を求められてしまいます。

(ここまでくるとブラックリストにも登録されています)

一括返済も無視し続けたらどうなる?

一括返済についても無視をしていると、簡易裁判所を通して「支払督促」という書類が自宅に届きます。

支払督促があったとしてもただちに強制執行などがされてしまうわけではありませんが、もし督促を無視し続けると、最終的にはお給料口座の差し押さえなどがされてしまいます。

もし銀行預金や給与を差し押さえられたら、生活費を工面することもままならないことになってしまいかねません。

支払督促が届いたら内容をきちんと確認し、分割返済の和解書などを返送するようにしましょう。

奨学金の場合

奨学金の場合、支払日に引き落としができなかったときには翌月にまとめて引き落としになります。

口座残高が足りておらず返済ができない場合は、返済期日を過ぎて3ヶ月までは取り立ては書面だけのことが多いです。

だいたい、このぐらいのタイミングで保証人となってもらっている人にも連絡が行くようです。

もちろん、そのまま放置していると取り立てが始まってしまうのはカードローンと同じですが、取り立てが始まるまでの期間は奨学金の方がゆっくりしています。

スマホン
取り立ての電話が来ると、精神的にも辛いよね。
ゴールドマン社長
もし返せそうにないなら、早めに弁護士に相談を!弁護士に債務整理を頼めば取り立ての電話は即日ストップするよ

最終的に差し押さえになるのは同じ

支払期限から3ヶ月が過ぎると信用情報機関にブラックリストとして登録され、その後は日本学生支援機構から委託された民間業者からの取り立てを受けることになります。

その後、滞納から9ヶ月ほど(取り立てが始まって6ヶ月)で裁判所を通した支払督促が送られてくることが多いです。

支払督促が届いた後は、カードローンの場合と同じように放置していると差し押さえなどを受けてしまいますから、同封されている和解契約書にサインして返送し、返済のリスケジュールを認めてもらうようにしましょう。

奨学金には猶予申請がある

失業や病気などによって収入が激減してしまったような場合には、奨学金の場合「猶予申請(支払いを待ってもらうこと)」が利用できるのも大きいです。

猶予申請を利用すると認めてもらった期間中は、支払督促もストップします。

猶予を認めてもらうためには所得証明書や病院の診断書、休職証明書などが必要になります。

このように、奨学金の場合には支払い期限までに支払いができなかったとしても遅延利息の負担も小さくてすみ、各種の救済措置もあります。

カードローンと奨学金の両方がある人は、まずはカードローンの返済を優先的に行なって行くようにするのが適切といえるでしょう。

全額を返済できない場合は債務整理も検討しよう

「奨学金やカードローンのお金を、自分の収入だけでは完済できそうにない…」

という場合には債務整理を検討する必要があります。

債務整理というのは法律で認められている借金の減額方法のことで、ブラックリストに登録されるなどの不利益はあるものの、借金の負担を大幅に減らしてもらうことができます。

債務整理には任意整理、個人再生、自己破産の3つの方法があり、どれを選択するべきか?はその人の状況によって異なります。

以下では奨学金とカードローンの両方がある人が選択するべき債務整理の方法について解説させていただきます。

奨学金のネックは保証人がいること

奨学金も立派な借金ですから債務整理を利用することができますが、問題は奨学金には必ず保証人が設定されていることです。

債務整理というのは簡単に言えば「自分では借金を返せません」と債権者側に伝えることですから、債権者としてはあなたが返せない分については保証人から取り立てをしようとしてきます。

保証人となってもらっているのはたいてい親しい親族の人でしょうから、迷惑をかけるのはできるだけ避けたいという人が多いとおもいます。

その場合の解決策としては、奨学金については今まで通りに返済し、奨学金以外のカードローンなどについてだけ債務整理を行うという方法があります。

任意整理はどの借金について行うかを選択できる

任意整理の大きなメリットとして、どの借金について債務整理を行うか?を自分で選べることがあげられます。

例えば、100万円の奨学金と、カードローンA社から50万円の借金がある場合、A社だけ任意整理を行なって奨学金についてはこれまで通り返済するというやり方が認められます。

A社の借金を任意整理して借金の負担が減れば、その分を奨学金の返済にあてることができますよね。

こうすれば奨学金の保証人になってもらっている人に迷惑をかけることもなくなります。

任意整理には、他の債務整理の方法(個人再生や自己破産)と比べて、手続きにかかる時間が短く(3ヶ月程度)、しかも費用も少なくて済む(借金1件につき2万円程度)というメリットがあります。

任意整理をすると、どのぐらいの負担が減るのか?

任意整理を行うと、利息の免除という形で借金の負担軽減を認めてもらえることがほとんどです。

利息の免除というのはこれまで未払いになっている利息だけではなく、返済日まで発生する見込みの将来の利息についても免除してもらうことができるということです。

つまり、任意整理後には借金は無利息ローンに切り替えてもらえるということですね。

上でも解説させていただいた通り、カードローンの貸付利率は15%程度、遅延利息は20%となることが多いですから、この利息を免除してもらえるだけでも借金の負担は非常に小さくなります。

利息を免除してもらいさえすれば自分の収入で借金を完済できるという場合には任意整理を選択すると良いでしょう。

奨学金も含めてすべてを完済できない場合

ただし、失業等によって収入が激減してしまったような場合には、借金元本の減額も認めてもらえる方法も検討する必要があります。

上でも説明させていただいたように任意整理では利息の免除だけしか認めてもらえず、借金元本についてはこれまで通りに返済しなくてはなりません。

その代わり、どの借金について債務整理するかを選択でき、時間や費用も少なくて済むというメリットがあるのでした。

個人再生や自己破産では借金元本の減額も認めてもらえますので、任意整理よりもさらに借金の負担を小さくしてもらうことができます。

具体的には個人再生で借金元本は5分の1程度まで、自己破産ではすべての元本を0円としてもらうことができます。

個人再生や自己破産のデメリット

このように書くと任意整理を選択するよりも、個人再生や自己破産の方が良いのでは?と感じる方も多いかもしれません。

しかし、個人再生や自己破産には任意整理と比べると以下のようなデメリットもありますので注意が必要です。

保証人に必ず迷惑をかけてしまう

まず、個人再生や自己破産では任意整理のように「どの借金を債務整理するか」を選ぶことができませんから、奨学金がある人の場合は、保証人に必ず迷惑をかけてしまうことになります。

個人再生や自己破産は裁判所を通した手続きなので、必ずすべての債権者に参加してもらわないと手続きを進めることができないためです。

時間と費用がかかる

任意整理にかかる時間が長くても3ヶ月程度、費用は借金1件につき3万円程度なのに対して、個人再生や自己破産は半年程度の時間がかかってしまいます。

費用についても30万円程度が必要になりますから、任意整理に比べるとかなり高くなってしまいます(ただし、後払いや分割払いを認めてもらうケースがほとんどです)

収入が激減してしまってどうにもならない状況、保証人に迷惑はかけてしまうけれどしょうがない…という状況まで追い詰められている人の場合は個人再生や自己破産を選択せざるを得ません。

しかし、自分の力でなんとか解決できる、という状態の人は任意整理を選択した方がまわりにかける迷惑も少なくて済むので、7よりのぞましいといえるでしょう。

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